2023年7月2日のブックマーク (2件)

  • 「AIによる人類滅亡」を警告する“うぬぼれたテックエリート”を信じてはいけない | スコット・ギャロウェイ「デジタル経済の先にあるもの」

    この記事は、ベストセラーとなった『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の著者で、ニューヨーク大学スターン経営大学院の経営学者であるスコット・ギャロウェイによる連載「デジタル経済の先にあるもの」です。月に2回お届けしています。 いま、コッツウォルズで開催中のファウンダーズ・フォーラムに来ている(コッツウォルズはロンドン郊外のどこかだそうだ)。テスラや再利用されたメイソンジャーが至る所にある……私たちが世界をより良い場所にしようとしている証だ。 2023年開催のテックエリートが集まる会はどれもそうだが、フォーラムの内容は「AIと7人のこびとたち」と言い表すのがぴったりだ。ビジョンを持った若者たちは、インスピレーションを掻き立てられる瞬間と、テクノ・ナルシシズムの発作のあいだを行き来している。まあ無理もない。もし30代の男性に「君はイエス・キリストだ」と伝えれば、きっとその気にな

    「AIによる人類滅亡」を警告する“うぬぼれたテックエリート”を信じてはいけない | スコット・ギャロウェイ「デジタル経済の先にあるもの」
  • マイケル・サンデル「左派が恐れる“愛国心”を右派はきわめて有効に政治利用してきた」 | 「国境」と「移民」に代わるアイデンティティが必要だ

    30年ほど前、ハーバード大学教授のマイケル・サンデルは1990年代の“黄金の仮面”に隠されたものを暴いた。 冷戦終結後に訪れた繁栄と陶酔の仮面をはぐと、そこには不安があふれていた。サンデルの耳に届いたのは、エリート層が推進するグローバル化に反対する人たちの声だった。 彼らの意見を集めて1996年に出版されたサンデルの著書『民主政の不満 公共哲学を求めるアメリカ』(勁草書房)は、古典として読み継がれている。いまこのを再読すると、すでに現在の状況を予感させる記述がいくつも見られる。 また、サンデルは2020年に出版した著書『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房)のなかで、能力主義を解体し、生まれや環境の平等が欠如していることが真の能力主義の普及を妨害している、と指摘する。 能力主義が生んだ格差によって大きな被害を受けた労働者階級が、怒りを覚えるのは当然だ。サンデルは『民主政の不満』

    マイケル・サンデル「左派が恐れる“愛国心”を右派はきわめて有効に政治利用してきた」 | 「国境」と「移民」に代わるアイデンティティが必要だ