スーパーコンピューター開発会社社長らが国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から多額の助成金をだまし取ったとされる事件で、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された「PEZY Computing」の社長斉藤元章容疑者(49)らが、外注費を数億円水増しする手口で不正に助成金を得ていたことが6日、関係者への取材でわかった。特捜部は斉藤容疑者らの利得は数億円に上るとみている。 容疑となっているのは、2013年度にNEDOが技術革新に取り組むベンチャー企業を支援するために設けた総額100億円の助成事業。助成金は1事業あたり5億円が上限で、先払いを受けた後、実際の費用の3分の2を上限に、助成金を受け取れる仕組み。 斉藤容疑者らは高性能メモリーの開発事業で助成金の交付決定を受け、14年2月に、約7億7300万円の経費がかかったとする虚偽の実績報告書を出し、約4億3100万円をだま