私が10代だった20年以上前は言うまでなくインターネットなど存在してなかったので、海外の音楽情報は雑誌を頼る他なかった。(たまに深夜の音楽系のテレビ番組もあったけど、私の地元では放送が不定期だったな) その当時、私はロッキンオン信者だったのだが、ロッキンオンが網羅しない、よりアンダーグランドな情報というのもあって、それを摂取できるのは今は亡き”フールズ・メイト”や”DOLL”(※フールズメイトは途中から所謂”ヴィジュアル系”を取り上げる媒体に大変身して、今もウェブで存続中)。本屋の陳列棚ではロッキンオンも相当アングラな雰囲気を醸し出していたのだが、この二つの雑誌はそれを上回る”ヤバさ””いかがわしさ”をプンプン匂わせていた。 私はフールズ・メイトやDOLLはたまに立ち読みする程度だったんだけど、ある日の記事で、とあるアメリカのインディーバンドの来日の記事が載っていたことを今でもうっすら憶え