日本は物価だけではなく、給料も安い国です。ただ、実際に他の先進国と比べて、どれほど安いかを数字で把握している人は少ないと思います。データを参照しつつ、日本の物価と給料が世界と比べてどれくらいの水準なのかを見ていきます。 外国人から見ると、日本人の給料は驚くほど安い水準にとどまっています。なぜ、彼らがそんなに驚いているかというと、海外では「バブル時代の物価も給料も高い日本」というイメージのままだからです。 1980年代から90年代の初め頃には、日本経済の快進撃が先進国のメディアで盛んに報道されていました。アメリカでは日本の自動車産業を叩いたり、家電業界を攻撃したりする保守派が少なくなく、当時アメリカのテレビでは日本車をハンマーで破壊する自動車産業の労働者の姿が放映されていたりしたのです。 そして、同じ頃の欧州では、景気がよくない国が多かったために、日本企業の支援に頼って地域経済を復興させよう