ブックマーク / blog.tatsuru.com (107)

  • どこに就職したらいいんでしょう - 内田樹の研究室

    株式市場の混乱で、ついに新卒者の内定取り消しが出始めた。 以下は朝日新聞の報道から。 米国に端を発した金融危機が、大学生や高校生の雇用に影を落とし始めた。ここ数年は「売り手市場」との声さえ聞かれた就職戦線。しかし、「経済情勢の激変」を理由に、一転して内定や求人の取り消しが相次ぐ事態になっている。急速に冷え込む「雇用」に大学や教育委員会は不安を隠せない。 「このまま入ってきてくれても希望の部署にはいけないと思う。あなたのキャリアを傷つけることになるので、就職活動を再開した方がいい」 関西の私立大に通う4年生の学生(21)は先週初め、5月に内定をもらった大手メーカー(東京)から、電話で内定「辞退」を促された。今月初めの内定式で顔を合わせたばかりの人事責任者は、「業績が悪化し、株価も激しく落ちている。会社はリストラを始めている」と付け加えた。 学生にとっては、留学経験を生かせると考えて内定3社の

    kana0355
    kana0355 2008/10/29
    われわれは既に通った道.これからの人は手足と頭を使って頑張ってください.誰も助けちゃくれませんから.
  • 朝の読書 - 内田樹の研究室

    卒論中間発表。 今回は2人欠席で13名が20分間ずつ発表。 正午に開始して、終了したのが6時。 うう、疲れたぜい。 どれもたいへん面白い発表だった。「裁判員制度」や「女子大の存在意義」や「おひとりさま」や「消費者参加型マーケティング」については、そのつどこのブログで自説を述べたので、今回はまだ一度も言及していないトピックについて。 「朝の読書」である。 ウィキペディアの説明を貼り付けておく。 「朝の読書運動は小・中・高等学校において、読書を習慣づける目的で始業時間前に読書の時間を設ける運動。個々の学校や担任単位で 1970 年代から各地で行われてきたものであるが、1988 年の東葉高等学校の運動をきっかけに全国に広まった。とくに小学校で盛んである。 読書時間は 10 分から 15 分程度である。生徒が持参した、あるいは学級文庫の中から選んだを読む。とくに小学生を対象として、読書教材を少な

    kana0355
    kana0355 2008/10/11
    自分も1歳くらいの時から字ばっかり追ってたらしい.お菓子の原材料とか.お陰で文章を読む速度だけは速くなった.
  • 献堂式 - 内田樹の研究室

    大学エミリー・ブラウン記念館の献堂式が行われる。 うちはキリスト教の大学なので、「竣工式」とは言わずに「献堂式」という。 神にこの建物を捧げ、どうぞ御旨にかなうように用いてくださいと祈るのである。 地上のものはこれを私的に所有せず、いったん神に献じ、そのあとふたたび神から受託されたものとして受け容れる。 私はキリスト者ではないが、こういう構えはよいものだと思う。 讃美歌を歌い、聖書を拝読し、その名をとった第三代校長エミリー・ブラウン女史の事績についてKCCのドフィン会長の短い紹介のあと、斉藤言子先生の祝歌独唱を聴き、チャプレンの祝祷を受ける。 さらさら。 チャプレンとKCC会長と同窓会長のスピーチの中には「生きている人間」の固有名がひとつも出てこなかった。 私はこの見識を多とする。 「存在するとは別の仕方」で私たちにかかわり来るもの、どのような「外形的・数値的なものによっても考量されざるも

    kana0355
    kana0355 2008/09/25
    "ダンスは誰によっても所有されることができません。誰によってもその価値を数値的に考量することができません。私たちはそれに感動することができるだけなのです。"良い言葉だ.
  • 知識についての知識について - 内田樹の研究室

    毎日新聞の次は『新潮45』。 総合雑誌の廃刊休刊相次ぐ中で苦戦中の『新潮45』も12月号からリニューアルするそうである。 野木正英さんが編集部に参加する。 野木さんは旧友故・竹信悦夫と高橋源一郎さんと灘の同期である。 このトライアングルがどんな過激で愉快な中学高校時代を過ごしていたのかについては源ちゃんと私の対談(『ワインコイン悦楽堂』)に詳しい。 そういうご縁があるので、竹信への供養もかねて、リニューアル『新潮45』に一臂の力を仮すことにしたのである。 野木さん、編集長の宮さん、三重さん、そしていつもの足立さんが御影においでになる。 インタビューのお題は「呪いのコミュニケーション」。 話頭は転々で何を話したのかよく覚えていないのだけれど、その中で「知識がある」ということが今ほど無意味になった時代はないということを話した。 20年ほど前の学会では、学会発表のあとの質疑応答で「重箱の隅をつ

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    kana0355 2008/09/24
    コンコルダンス=concordance.言語学ではコンコーダンスって呼ぶことが多いから,最初はわからなかった.
  • パイレーツ・オブ・チャイナ - 内田樹の研究室

    文藝協会というところに入会したので、会報が送られてくる。 文藝協会はたぶんもともとは寄る辺なき文士たちの相互扶助組織として発生したものではないかと思う。 「寄る辺なき人々」のための相互扶助・相互支援組織というのはたいせつな中間共同体である。 しかし、文藝協会の最近のメインの仕事は著作権の管理である。 私はこれがどうにも、「なんか違うんじゃないか」という気がしてならないのである。 いま著作権の保護期間は50年である(これを国際標準に合わせて70年に延長することを協会は求めている)。 著作者が死ぬと、著作権はその親族に継承される。 だから、文藝協会の会員も相当数は操觚の人ではなく、著作権継承者の方々である。 著作者自身が自分の書き物について、その使途や改変について「ちょっと、それは困るわ」という権利を留保することは許されると思う。 文章が書き換えられて、それに自分の名前がつけられて流布して

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    kana0355 2008/07/01
    そろそろアメリカ型の著作権ビジネスから一度離れてみてはどうかと思うんだ.
  • 忙しい週末 once again - 内田樹の研究室

    金曜日はゼミのあと、会議が二つ。それから温情会。今回は大阪ヒルトン。 温情会というのは学校法人神戸女学院の教職員の懇談会である。日ごろあまり会う機会のない、中高部の先生がたや、法人の職員のみなさんとテーブルを囲んで会をするのである。 このところいろいろな用事とバッティングしていたので、出るのは久しぶりである。 今回はイタリアン。 音楽学部の先生がたと同じテーブルになる。右隣が斉藤言子先生で、左隣が島崎徹先生。 左右に首を振りながら、ワイン片手にずっとしゃべり続ける。 岡田先生のピアノをはじめて聴く。 すばらしい。 眼福という言葉があるが、これは耳福。 週末は東京。 新宿住友ビルで願寺(こんどはお東さん)の市民講座。 聴衆は100人くらいの市民のみなさん。雨の中をお運びいただき、まことに申し訳ない。 このところのテーマである「呪いのナラティヴ」について90分お話する。 私たちの時代に瀰漫

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    kana0355 2008/06/23
    「他人がその権威や財力や威信や声望を失うことを、みずからの喜びとすること」そういえば,エクセルサーガの20巻で同じようなことが出てたなぁ.「自らの利得ではなく,我らの損益を望むか」だったっけ?
  • 大学はビジネスなのか? - 内田樹の研究室

    昨日、送稿した教育についてのエッセイの最後を私はこんなふうに結んだ。 教育再生のための方法として私から提言できることは一つだけである。それは教育現場から消費文化のイデオロギーを一掃すること。さしあたり、ビジネスのワーディングで教育を語る人間(メディアで教育を語っている人間のおよそ半数はそうである)にすみやかにご退場願うことである。もちろん、誰もそう簡単にはご退場くださらないであろうから、私はこうして機会あるごとに懇願しているのである。 家に帰って夕刊を開いたら立命館大学での「転部応募」の話が一面に掲載されていた。 こんな話である。 今春新設の生命科学部で、280人の入学定員に対して、414人を受け容れてしまったために、定員超過率が1.48倍となった。これでは文科省からの私学助成が交付されない。 だが、立命館は助成金の交付を望み、「あと22人入学者数を減らせば、交付が受けられる」という計算で

    kana0355
    kana0355 2008/04/16
    教育現場から消費文化のイデオロギーを一掃すること。さしあたり、ビジネスのワーディングで教育を語る人間にすみやかにご退場願うことである。