日本のコンピューター技術者 (特にソフトウェア技術者) は概して不勉強であるというお話である。 「ワーニング」というのは、コンピューターが表示した「Warning」という語を、調べもせず、想像力も働かせずにローマ字読みしてしまった結果である。 にもかかわらず、それをそのまま雑誌や専門誌の記事の中で使用したり、専門書の文章の中で使ったりするのだから始末が悪い。 「警告」という立派な日本語があるのに、なぜそれを使わないのか。 辞書を調べれば、発音を知ることができるし、訳語も分かる。 あるいは、war (ウォー、戦争) や warm (ウォーム、暖かい) などから類推すれば、warning が「ウォーニング」であろうことは容易に想像がつく。 「スター・ウォーズ」や「ウォーミング・アップ」を知らぬわけではあるまい。 辞書を引いたり、想像力を働かせたりする手間を惜しむと恥ずかしいことになる。 (19