自転車ロードレースで無線が使用され始めてから、随分と時間が経ちました。一度は全面禁止になった時代もありましたが、トップカテゴリーでは欠かせないツールとして使用されています。 自転車ロードレースで無線が使われ始めたのは、1990年代にアメリカのモトローラチームが持ち込んだのが起源だと言われています。レースで使用することで、レース中のベネフィットもさることながら、自社製品の宣伝にもなるというさすが通信機器メーカーがスポンサー。一説によると、ある日本人監督がヨーロッパに持ち込んだ、なんて話もあったりなかったり。 無線使用のメリットとしては、リアルタイムに選手に情報を伝えられること。レースディレクターから各チームカーに随時レースやコースの状況が伝えられる「ラジオツアー」の情報や、その場その場でのチームの動き方を指示する作戦、そして通常であれば審判にアピールしてラジオツアーで呼んでもらう補給やメカト