新型うつは対岸の火事ではない。社員が新型うつ傾向に陥らないように企業が行っている予防と対策の実例を紹介する。 連載目次 新型うつ問題は、どの職場でも起こりつつある問題として、企業に認知され始めています。今回は、企業がどこまで本気になって新型うつの予防と対策に取り組んでいるのかを、具体的に紹介します。採用時に行っているアプローチもあれば、新入社員研修時、1年後、2年後など継続的に行われているアプローチもあります。 予防その1 採用段階でふるいにかける 企業からすれば、新型うつ傾向のある人はできれば採用したくないというのが本音でしょう。 従来型のうつであれば、なりやすい性格傾向として「まじめ、きちょうめん、責任感がある、他者配慮ができる」などがあることは、連載第2回で説明しました。しかし、この性格傾向はビジネスにおいてなくてはならない特徴でもあります。逆に「不真面目で、ずぼらで、責任感がなく、