野村ホールディングス(HD)が27日に開く定時株主総会に向け、異例の株主提案が話題となっている。「オフィス内の便器はすべて和式に」など風変わりな主張も目立つが、提案を行った個人株主が夕刊フジの取材にその真意を明かした。そこには野村の経営陣に対する強い不満が込められていた。 東京電力の公募増資をめぐるインサイダー取引への関与が指摘されるなど大揺れの野村だが、総会も波乱含みだ。 個人株主が行った18項目の株主提案には「オフィス内の便器はすべて和式とし、足腰を鍛錬し、株価四桁を目指して日々ふんばる」「取締役の社内での呼称は『クリスタル役』とする」など前代未聞の内容が盛り込まれ、市場関係者の間でも大きな話題となった。 その狙いは何なのか。提案した個人株主は「無視されることを避けるためにエンターテインメントを意識したものであることは否定しないが、自己満足の作文というわけではない」と説明する。