サンリオ取締役 鳩山玲人常務 写真:編集部 「ハローキティ」「キキララ」(リトルツインスターズ)などキャラクターで知られるサンリオは、決算資料を紐解けば、なんと営業利益の9割を海外で稼いでいるそうだ。知的財産シンポジウム「IP2.0シンポジウム」で27日、同社取締役の鳩山玲人常務が語った。 もともとは国内での女児向け玩具を中心とした物販事業がメインだったサンリオ。しかし物販は利益率が高くなく、2009年まで業績低迷が続いていた。しかしその後5年間で利益率の高い海外のライセンス事業に舵を切り、一気に利益率を延ばし、業績をV字回復させたのだという。 ポイントは看板商品「ハローキティ」のライセンス先をディーゼルやフォーエバー21など複数のアパレルブランドに振り向けたこと。レディ・ガガ、パリス・ヒルトン、アリアナ・グランデなど米セレブにファッションアイコンとして受け入れられ、女性向けのブランド商品