頭の体操をしてみようと思う。オタクに対するヘイトスピーチは成り立つかという話だ。これが成り立つには当然のことながらオタクが差別されているという実態を証明しなければならない。だが、ここで私はいつも躓くのだ。差別とは goo の辞書に拠れば「取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと」という定義があるという。 それでは、オタクは「他よりも不当に低く取り扱う」対象とされているのだろうか。例えば女性が女性であるということだけで就職に関して不利になってしまったり、あるいは在日コリアンであるから不動産屋で冷たくあしらわれるというようなことをオタクが被っているかどうか、といった話である。そこまでひどく「不当に低く取り扱」っているとは私には思えない。 もちろん、マスメディアでは何かというとオタクがバッシングされる。犯罪者が見つかった、彼の部屋にはアニメの DVD があった、云々。これに