前回は、「開発側にとって便利であるがためによく利用されているUIが本当に直感的にわかりやすのか、疑ってみよう」というお話でした。世の中でよく利用されているUIや、あなたやあなたのまわりにいる人たち、すなわちスマートフォンをすごくよく利用していてさまざまなUIに対する経験のある人たちであればすぐに理解できるUIが、実際にそのサイト、アプリケーションを使うユーザー層にとって理解しやすいかどうかはじつはわからないのです。 今回は、「理解しやすい」よりさらに発展した発想である(と筆者が思っている)「気持ちいい」UIと開発者の関係について考えてみたいと思います。 「気持ちいい」を要素分解すると見えてくる そもそも、「気持ちいいUI」とはどういうものなのでしょうか。まずはどういう状況が「気持ちいい」のかを要素分解をしてみましょう。 処理速度が速く、処理の際の待ち時間が少ない わかりやすく直感的