建築工事の現場で緊張が走っている。作業員が全然足りないのだ。今夏は消費増税や住宅ローン金利上昇を控えた駆け込み工事に加えて、東北地方での東日本大震災の復興事業の急増が重なる。人手不足から工事費は震災前の2倍に上昇。賃金を上げて少ない人材を奪い合う動きが加速している。ある意味、活況を呈しているのだが、関係者の表情は曇るばかり。「景気が良くても若者が集まらない」という建築業界の構造問題が浮き彫りにな
多くの人にとって生涯で最も高い買い物は家だろう。だからこそできるだけ長く住み続けたいところだが、日本の住宅は欧米諸国に比べてかなり寿命が短いことをご存じだろうか? 平成8年に国土交通省が試算したデータによれば、日本の住宅が平均築26年で建て替えられるのに対し、アメリカは築44年、イギリスは築75年。日本の住宅はなぜこんなに寿命が短いのだろうか? 「日本が高度成長を遂げた時代に住宅ローンが創設され、多くの国民が家を持つ時代に入りました。そうしたニーズを満たすために住宅の大量生産が求められるなか、安価で質の悪い資材を使った、質の悪い家も多く建てられ、結果として日本の住宅寿命が短くなるきっかけとなったように思います」(良質住宅促進協議会理事長の澤田升男さん) では、澤田さんのいう “質の悪い家”とは、どんな家なのか? 「それは日本の高温多湿の気候を無視した間取り、工法、材質を用いた家です。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く