伊藤忠商事の残業禁止制度インタビューに答える岡藤正広・伊藤忠商事社長=山本和生撮影あなたの残業は何型? 【中川透】伊藤忠商事が10月から夜10時以降の深夜残業を禁止する。「ノー残業デー」などで労働時間を短くしようという企業は多いが、かけ声倒れも目立つ。残業禁止という荒療治が実を結ぶには、仕事のやり方の見直しも欠かせない。 対象は、海外の駐在員を除く約2600人。夜8時以降の残業は事前申請が必要な「原則禁止」、10時以降は電気を消して「禁止」にする。これまでは夜10時以降の残業を原則禁止にしていた。来年3月末まで試験的に取り組み、来年度から本格的にスタートする。 深夜残業の代わりに始業前の朝5〜9時に働く社員には、給料を25%割り増しする時間外手当に加え、25%割り増しの「インセンティブ」(報奨金)を払う。夜10時以降は50%割り増しの時間外手当を払っているため、金額が減らないようにす