谷垣禎一法相は18日、長野県軽井沢町で開いた谷垣グループの研修会で講演し、安倍政権が年内に判断する消費税の引き上げについて「10%にもっていけない状況になると、アベノミクスが成功しなかったとみられる」と述べ、予定通り10%に上げるよう訴えた。 谷垣氏は野党時代の2012年に自民党総裁として民主、自民、公明の3党合意を結び、消費増税関連法を成立させた。同法では、来年10月から消費税を8%から10%に引き上げることになっている。谷垣氏の発言は、引き上げをまだ明言していない安倍晋三首相を牽制(けんせい)する意味合いもある。