絶滅のおそれがあるとされる、世界で2番目に大きい「ナガスクジラ」とみられる鳴き声が、日本の近海の海底に設置されている海底地震計で捉えられていたことが、専門家の分析で分かりました。 専門家は、これまで分かっていないナガスクジラの詳しい生態の解明につながる新たな手法として注目しています。 ナガスクジラは成長すると体長が20メートルほどになり、活動範囲は数千キロに及ぶと考えられていますが、呼吸のため海面に上がってくるほかは、ほとんどを深さ数十メートルから数百メートルの海中で過ごしているとみられ、詳しい生態は分かっていません。 地震の分析などを行っている海洋研究開発機構の岩瀬良一上席技術研究員は、海域で起きる地震をいち早く検知するために北海道の東の沖合の海底に設置されている海底地震計で、冬になると人間には聞こえないほどの低い周波数の「ノイズ」が増えることに注目し、詳しく解析しました。 その結果、周