選挙戦の泡沫候補として有名なマック赤坂や羽柴秀吉などを追った『映画「立候補」』(藤岡利充監督)。敗北必至の戦いに挑む彼らの真意に迫った同作品は公開以来、大きな反響を呼んだ。そんな『映画「立候補」』を、『モテキ』を手掛けた大根仁監督の『恋の渦』と並んで「2013年に面白かった映画ベスト2」と評するのが、ドワンゴ会長の川上量生だ。川上と言えば、「ニコニコ動画」で知られる同社を率い、5月14日に出版大手・KADOKAWAとの経営統合を発表して世間を賑わせたばかり。藤岡監督が出版する予定の『映画「立候補」』関連書籍のために行われたインタビューに同席し、川上が同作品に対してどのような感想を持ったのか、そして映画や政治の未来をどう見ているのか、話を伺った。 トータルで見たら人生に意味なんてない。そういうことが『映画「立候補」』の中で奇しくも描かれている。(川上) 藤岡:先程、秘書の方から聞いたお話によ