ネイマールを押さえ込み、ブラジル相手にスコアレスでの引分けをもぎとったメキシコ。決勝トーナメント初戦の相手はオランダ。1対1の文化を持つ強豪相手ににどんな戦いを見せてくれるのだろうか。 栄枯盛衰は世の習いである。前回王者のスペインが真っ先にブラジル大会から姿を消した。いかにスペインに追いつき、どうやって打ち負かすか。南アフリカ大会からの4年間、世界各地でスペインの打ち立てた世界標準(ボールポゼッション)にキャッチアップする動きと同時に、それを封じ込める新しいアイディアの追求が活発だった。 前回の南アフリカ大会では守備の局面で自陣に後退し堅固な「ブロック」を構築するチームが少なくなかった。だが今大会では最終ラインを押し上げ、前線から球を奪いに行く「ハイプレス」の復活が目につく。この前進守備は一本のパスで背後のスペースを突かれるリスクがある反面、高い位置で球を奪ったときのリターンも大きい。ダイ
![3バック+マンマーク+ハイプレス。躍進する伏兵の「ポゼッション殺し」。(北條聡)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5e6171d08df2d934d0b4423f4f103cb7112e8d60/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F1%2F-%2Fimg_b1d4d18e98691a00d6c1dbdca66cb5ad199646.jpg)