椎名林檎が5年半ぶりのソロアルバム「日出処」(ひいづるところ)を出した。死を見つめ、生を叫ぶ歌たちは、時に激しく疾走し、時にやわらかく聴き手を包み込む。「『命短し、目抜き通りを歩こう』っていう気持ち。人生がシンプルになってきた」。独特の死生観から女の性(さが)まで、ロングインタビューで語った。 バンド解散も「変わらぬ心構え」 ――ずっと東京事変でご活躍だったのであまり間が空いた感じはしませんが、ソロアルバムとしては5年半ぶりなのですね。ソロと東京事変の活動は地続きなのでしょうか。それとも、まったく別のプロジェクトとして考えてきたのでしょうか。 結論から申しますと、全然変わらないです。だけど、事変というものをウチの店で、(所属事務所の)黒猫堂ショップの自社ブランドとして推したい、という感じだったんでしょうね。作家としての仕事でも、それを演奏する場合でも、ずっと何も変わらない心構えでやって参り