2011年9月19日、多くの新聞およびテレビやインターネットメディアで衝撃的なニュースが報道されました。日本の国防や発電などの基盤産業を支える重要企業の1つである三菱重工業で、国内11拠点でサーバーやPCがマルウェアに感染し、情報が抜き出された可能性があるというのです。 同日発表された三菱重工業の公式見解によると、マルウェア感染の事実は確認され、そのマルウェアの特性から情報漏えいの危険性があることが判明したものの、製品や技術に関する情報の社外へのデータ流出は確認されていないとのことです。ですが、一部のユーザのパスワード情報が流出した可能性なども報道されています。国の防衛上の機密に係るため情報が限定的ではありますが、マルウェアの感染による情報流出および対処の難しさと再認識させられます。 本事件に関する一部報道では、感染したマルウェアは8種類あり、その中にはスパイウェアに分類される「TSPY_
![三菱重工ハッキングでも使われた「自動実行」の仕組みとは?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e87e7ac720997d21de68766e1052ae6c3f99d37e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2011%2F06%2F07%2F295259%2Fl%2Ff8b47eab44f46600.jpg%3F20200122)