昨夜の夜の営みもワンオペだった。そんな僕を小馬鹿にするように海岸ではしゃぎ続ける夏休みの学生たち。その情景を僕は直視出来ない。出来やしない。ただ、その跳ね回るような歓声だけで、僕が、神の不在と己の不遇を嘆くには十分すぎた。 会社に命じられて海の家で働いている。一日中焼きそばや唐揚げをつくり続けるクリエイティブな夏だ。母親が、なんで法学部を出て焼きそばを焼いているのかと電話の向こうで泣くので、日本国憲法を唱和しながら熱い鉄板と格闘している。おかげでひどい汗疹だ。ベビーパウダーが欠かせない。日に焼けた上にうっすらとベビーパウダーを塗った僕の肌は、黒いとも白いともいえないマイケル・ジャクソンのそれをおもわせる。股間に出来た汗疹の痒みのせいで、ASIMOのような妙に地面を意識した歩き方になってしまっていて、毎日、妻に笑われている。 この夏、幾千回目のヘビーローテーションだろう。また海岸のどこかで「
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