旧年の話題で恐縮だが、2014年の冬至は12月22日であった。今年は冬至と新月が重なる19年に一度の朔旦冬至(さくたんとうじ)で、昼夜を通して最も明かりが少ない1日らしい。これ以降は明るくなるばかりということでお目出度い日とされているらしいが、暗いのが苦手な冬季うつの方にとっては迷惑この上ない。縁起物のカボチャはトリプトファンをたっぷり含んでいるので、日光浴と合わせて冬を乗り越えていただきたい。 これまで2回にわたり日照時間の話ばかりしてきたが、実は冬季うつの発症に「日長」と「日照」のどちらが大事か? というかなりマニアックな科学論議がされてきた。この2つの違い、お分かりですか? 日長時間とは日の出から日没までの時間である。一方、日照時間は1日のうちで「直達日射量」が120W/m2以上になる時間と定義される。ざっくりと言うと直射日光で物の影ができる程度の日差しが出ている時間である。日長時間