先日 GHOST と呼ばれる glibc の脆弱性が発表された。なんでも、「リモートから任意のコードを実行できる可能性がある」らしいではないか。しかも様々なプログラムで利用されているライブラリ部分の問題とあって、影響範囲がとても広い。なかなか厄介なことである。 はて、しかし一体全体どうやってリモートから任意のコードを実行しようというのだろう? 話を聞くに、たかが数バイトの情報を範囲外のメモリに書き込める可能性があるだけだという。実際それだけのことでサーバーの乗っ取りなどできるものなのだろうか。そんなわけで、その疑問に答えるべく、本記事では以下の URL で解説されている実際の攻撃方法を若干端折って紹介してみようと思う。 http://www.openwall.com/lists/oss-security/2015/01/27/9 なお、本記事はこの脆弱性そのものに対する緊急度などについて言
情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が共同で運営する脆弱性関連情報ポータルサイト「JVN(Japan Valnerability Notes)」は2014年12月22日、IT機器の時刻合わせに広く使われているサーバーソフト(デーモン)の「Network Time Protocol daemon(ntpd)」に複数の脆弱性が見つかったことを伝えた。発見された脆弱性の中には、不正に細工されたNTPパケットを一つ受け取るだけで、サーバーがいきなり乗っ取られる危険性があるものも含まれている。 見つかった脆弱性は四つ。(1)設定ファイルntp.conf中でauth keyを設定していない場合に、暗号強度が低いデフォルト鍵が生成される問題、(2)古いバージョンのntp-keygenが、弱いシード値を使って乱数を発生し、これを基に暗号強度の低い対称鍵を
PCの接続端子として不動の地位を確立したUSBに設計上の致命的な脆弱性が見つかり、この脆弱性を突くハッキング手法「BadUSB」が2014年8月に開催された開発者会議Black Hat 2014 USAで発表されていました。BadUSBについて公表した技術者は有効な対策のない脆弱性の危険性を勘案してコードを公開しませんでしたが、DerbyCon 4.0の講演でBadUSBのコードが別の技術者によって公開されてしまいました。 SRLabs-BadUSB-BlackHat-v1.pdf (PDFファイル)https://srlabs.de/blog/wp-content/uploads/2014/07/SRLabs-BadUSB-BlackHat-v1.pdf The Unpatchable Malware That Infects USBs Is Now on the Loose | WIR
みなさん、USBメモリには気をつけましょう! 二人のハッカーが、USBのファームウェアに含まれている脆弱性を利用したマルウェアのコードを公開しました。 問題のマルウェアはいわゆるBadUSB攻撃とよばれるものにとてもよく似ています。BadUSBは検出不可能なマルウェアで、セキュリティ研究者のKarsten NohlさんとJakob LellさんがUSBのファームウェアを解析して作りました。BadUSBはUSBデバイスからインストールされ、PCを完全に乗っ取ったり、知らない間にメモリースティックからインストールされたファイルを変えたり、ユーザがインターネットを通してやりとりしているデータをリダイレクトすることさえできます。 こういった危険が広がることを懸念して、NohlさんとLellさんはBadUSBを公開しないことにしました。しかし、研究者のAdam CaudillさんとBrandon W
LinuxなどUNIXベースのOSで広く使われているシェル(コマンド実行環境)「GNU Bash」で2014年9月24日に見つかった非常に危険な脆弱性、いわゆる「ShellShock」の件で、IT業界が大騒ぎになっている(関連記事:「Bash」に重大な脆弱性、Heartbleed以上に危険との見方も)。 記者は先週末、取材でほとんど外に出ていたが、取材先を訪問するたびに必ずこの話題が出ていたほど。もちろん、ITproはじめIT系ニュースサイトもShellShock関連のニュースを盛んに取り上げている。既にこの脆弱性を悪用する攻撃も始まっており、ボットネットも出現している。この先どんな被害が出るのか、想像するのも困難な状況だ。 記者は、記者としてこの手のセキュリティ記事を書く立場だが、対策をとるべきインターネットサイトの運用者としての立場も持っている。自宅で固定IPアドレス(IPv4)を契約
日本は大丈夫なの? このところ米国内では、病院などから重要機密情報が漏えいする事件が相次いでいるんだそうですね。最も有名なものとしては、Community Health Systems(CHS)がデータ管理を手がけている200以上の病院から患者のカルテを始めとする重要個人情報が盗み出され、450万人もの患者が被害に遭ったとされています。 どうやらハッカーは、とりわけ病院をターゲットに定める傾向を強めてもいるようで、セキュリティ調査会社のWebsenseによれば、病院を狙ったサイバー攻撃の件数は過去10か月間で600%増を記録したとの警告まで発しています。おまけに病院が狙われている理由が衝撃的なんですよね…。 1. 病院のセキュリティレベルは低い 人には言えない身体の悩みだって、信頼している医者になら打ち明けられると、頼りになる存在である病院ですが、実は多くのハッカーが、病院にサイバー攻撃を
JVNVU#93546510: KDDI製ホームゲートウェイHGW BL1500HMにおける複数の脆弱性 [2024/03/22 13:00] JVNVU#98188101: Advantech製WebAccess/SCADAにおけるSQLインジェクションの脆弱性 [2024/03/22 13:00] JVNVU#90953541: バッファロー製LinkStation 200シリーズにおける任意コード実行の脆弱性 [2024/03/22 11:00] JVNVU#93188600: UDPベースのアプリケーション層プロトコル実装におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 [2024/03/21 16:00] JVNVU#93571422: Franklin Electric製EVO 550および5000における'/../filedir'に関するパストラバーサルの脆弱性 [2024/0
ネット史上最大級のバグ発見。カナダは確定申告を緊急停止、危険度は10段階の11?2014.04.10 17:005,392 satomi サイトでクレジットカード番号入力しても鍵がかかるから大丈夫、という過去15年ぐらいの安心感を根底から覆すバグが検出され、世界各地でサイト管理者を震え上がらせています。 それに伴い、カナダ政府は確定申告のサービスを緊急閉鎖しました。この件に関して、セキュリティの専門家Bruce Schneier氏(Co3社CTO兼EFF理事兼ハーバード大フェロー)は「壊滅的。10段階評価で考えると、これは11レベル」と青筋立てて叫んでいます。 このように一国の公共サービスも停止させる重大なバグの名前は「Heartbleed」。血を吹く心臓という意味です。これの何がどう怖いのか、少し説明していきます。 暗号鍵の握手 アップルの脆弱性の時も出たように、ネットでセキュアな取引き
Androidアプリケーションから個人情報が流出し、攻撃者に傍受されたり改ざんされたりする恐れがあるという。ドイツの研究者が発表した。 米GoogleがAndroid搭載端末で提供しているカレンダーアプリケーションや連絡先アプリケーションの情報が暗号化されないまま転送され、他人に情報を傍受されたり、改ざんされたりする恐れがあることが明らかになったと、ドイツの研究者が発表した。Androidを搭載したスマートフォンの99.7%がこの脆弱性の影響を受けるとしている。 ドイツのウルム大学の研究者が公開した情報によると、この脆弱性はGoogle CalendarやGoogle Contactsなど「ClientLogin」という認証プロトコルを使っているアプリケーションで、暗号化されないHTTPを介して認証用トークン(authToken)がやり取りされている問題に起因する。これは公衆無線LANを介
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