VAWTRAKの攻撃スクリプトは「きれいなコード」 「VAWTRAK観察日誌」と題するセッションでは、セキュアブレインのニシダマサタ氏が、2014年5月以降に国内で猛威を振るったオンラインバンキングマルウェア「VAWTRAK」の挙動を解析した結果を紹介した。 VAWTRAKは、いわゆるMan in the Browserの手法を使って不正送金を行うマルウェアだ。国内の大手銀行のオンラインバンキングサービスに始まり、地方銀行やクレジットカード会社、さらにはオンラインショッピングサイトへとターゲットを広げてきた。既に2万台以上のPCが感染したとも言われている。 ニシダ氏によるとVAWTRAKはやや複雑なアーキテクチャを取っており、基本的な設定情報を与えるC&Cサーバーとは別に、マニピュレーションサーバーと呼ばれる攻撃用JavaScriptを配信するサーバーも用いる。マニピュレーションサーバーは
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