僕はテレビなどで和食・お寿司のドキュメンタリーで寿司の職人がマグロの塊と一緒に映っている所に「やはり、江戸前といえばマグロ!」と言うナレーションを聞くと頭に来る。しかも、そんな番組に限って「伝統的な江戸前寿司こそ日本文化だ!伝統こそ素晴らしい。そして、江戸前といえばマグロ!」というからイラつきを通り越して頭痛がする。 しかも、ストーリーづけに便乗してタレントが「アメリカ人は寿司の味がわからないが、俺にはわかる」という顔で語りだした日にはもう胸やけする。 だが、悲しいことに無教養な料理ドキュメンタリーは多く、それを信じてるバカも多いため、僭越ながら僕ごときがグルメな話を書くことにした。 江戸前寿司と言うからには…そもそも、江戸前と言うようにもともとは「江戸の前の海で調達できる魚を使った郷土料理」が江戸前寿司だ。 だから、100歩譲って「にぎり寿司といえばマグロ」なら許すが、「江戸前といえばマ