中国で、巨額の賄賂を受け取ったなどとして、腐敗撲滅を目指す習近平指導部のもとで調べられていた人民解放軍の制服組の元ナンバーツーが、病気のため死亡しました。 徐才厚氏は、みずからの地位を利用して関係者を昇進させる見返りに、本人や家族が巨額の賄賂を受け取ったとして共産党の党籍を剥奪され、去年10月からは軍の検察が起訴に向けた手続きを進めていました。 しかし、国営の新華社通信によりますと、徐氏は病気のため、15日に死亡したということです。 徐氏は、同じく汚職があったとして調べられている周永康前政治局常務委員と並んで、習近平指導部にとっては、聖域を設けずに汚職の摘発に取り組んでいることを象徴する人物の1人でした。徐氏について軍の検察は、賄賂を受け取ったことは明らかで、刑事責任が問われるべきだったとしながらも、死亡したことを受けて、法律に照らして不起訴の決定をしたということです。
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