飲酒運転が原因で運転免許取り消しなどの処分を受けた人を対象に、兵庫県警が初めて実施した聞き取り調査で、勤め人の半数が職場を解雇されたり、退職したりしていたことがわかった。9割近くが「捕まらないだろう」「少量なので大丈夫」と思ったという。軽い気持ちでハンドルを握ると、厳しい現実が待っている。 交通企画課によると、今年9~10月、飲酒運転によって免許の取り消し処分や90日以上の免許停止処分を受けた58人から聞き取った。内訳は20~70代の男性53人、女性5人。9割以上が「家庭や仕事面に影響が出た」と回答した。 特に勤務先での処遇は厳しかった。自営業や無職などを除く26人に聞くと、ちょうど半数の13人が「解雇・退職」に。残る13人も「降格・減給など」が8人(31%)、「配置換え」が5人(19%)で、飲酒運転が仕事に及ぼす影響が大きいことがわかった。 飲酒運転をめぐっては、2006年に福岡市で起き