日銀が市場に供給しているお金の量を示す「マネタリーベース」は、大規模な金融緩和が行われていることを背景に先月末の時点で252兆円余りになり、2か月続けて過去最高を更新しました。 マネタリーベースは、世の中に出回っている紙幣と硬貨、それに民間の金融機関が日銀に預けている資金である「当座預金」の残高を合わせたものです。 日銀によりますと、先月末時点のマネタリーベースは252兆5845億円で、前の月に比べて9兆916億円、率にしておよそ3.7%伸び、2か月続けて過去最高を更新しました。 日銀は、国債などを買い取って金融市場に多額の資金を供給する今の金融緩和の下で、マネタリーベースが年間でおよそ60兆円から70兆円増加することを目標に掲げています。 今後も金融緩和を続けることで、マネタリーベースはことしの年末には270兆円まで増えると見込まれていて、供給された資金が銀行の貸し出しなどを通じて企業や