韓国・ソウル(Seoul)で、世界禁煙デー(World No Tobacco Day)に合わせて禁煙を求めて行進する人々(2011年5月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/JUNG YEON-JE 【5月25日 AFP】先進国の中でも男性の喫煙率が高い韓国で、ようやく官民が禁煙に向けた取り組みに本腰を入れ始めた。 企業は昇進への影響をちらつかせて従業員に禁煙を迫り、保健福祉省はたばこパッケージの警告メッセージの拡大を決め、ソウル(Seoul)市は市内の20%を禁煙地区とする計画だ。 軍も例外ではない。陸軍では徴兵・訓練兵らに喫煙習慣を断ち切るためのアドバイスを受けさせる。一方、歴代政府や現政権は、喫煙者票を失うことを恐れて、たばこ税の引き上げには手をつけてこなかった。 ■禁煙対策を導入する大企業 最も直近となる2009年の経済協力開発機構(OECD)の統計によれば、韓国男性の喫煙率は44