「もじゃもじゃ」部分が特徴のブロッコリー。そのスプラウト(新芽)に育毛効果があると、近畿大学と「毛髪クリニック リーブ21」が、共同で研究結果をまとめた。3月27日から熊本市で開かれる日本薬学会で発表する。 ブロッコリースプラウトは発芽したてで、外見は「もじゃもじゃ」ではなく、カイワレダイコン風だ。がん予防に効果的とされ、スーパーで買える。 研究によると、この抽出エキスを、毛を育てる毛乳頭の細胞に垂らすと、細胞の数が約1・8倍に増えた。毛が伸びる時に毛乳頭から出る物質「BMP4」の量も4割アップした。 研究を進めた近大薬学部の川崎直人教授は「スプラウトのどの成分に効果があるか突き止めたい。食べても毛が伸びるかは不明」と話す。リーブ21は、研究の進展次第で育毛剤への配合も考えるという。