「インターネットサーバでのPthreadとepoll」の記事(以下、前記事と呼びます)を書いた時点では、手元の環境がプアなためマルチプロセス/マルチスレッドを採用したサンプルプログラムの真価を発揮させられず、適切に比較できませんでしたが、その後デュアルコアマシンを借りることができたので、改めて比較してみました。 また、比較の際にサンプルプログラムに追加したダミー処理ではシグナルも使用したので、やはりLinuxに追加された signalfd(2) もepollによるイベントループで処理してみました。 本記事のサンプルコードは、以下のリンクよりダウンロードすることができます。記事と合わせてご参照ください。 [ サンプルコード ] 前記事のサンプルプログラム 前記事 ではHTTPサーバを例に並列性/多重性のサンプル実装を5種類提示しました。簡単に振り返ります。サンプルプログラムがデュアルコアシス
プロセスがブロックする要因の一つにファイルI/Oがあります。これを同期I/Oと言いますが、POSIXではAIO(非同期 I/O、Asynchronous I/O)も定義しており、I/O中でもプロセスがブロックせず他の処理を進められるようになります。 本記事ではバッファキャッシュからファイル I/Oを解説し、Linuxのio_submit(2)を用いたPOSIX準拠のAIOライブラリを試作してみます。 ファイルI/Oとバッファキャッシュ io_submit(2)ではDirect I/Oを用いますが、ライブラリの試作へ進む前にまずファイルI/Oのバッファ(バッファキャッシュ)について整理します。実は単にバッファと言ってしまうと誤解される場面が多くあり、例えばプログラミング入門一般としてファイルI/Oを取り上げる際には、 CPUの動作は速い。ディスクの動作は遅い。 両者の間に速度差を緩和する緩衝
cstream - direct data streams, with bandwidth limiting, FIFO, audio, duplication and extended reporting support. ざっくり言うとデータストリームの制御とかできるよ!っていうコマンドっぽいです。オーディオアプリケーションのデータレートのエミュレーションとかで利用されているそうです。オプションではcstreamコマンドの-tを使うのですが、以下がmanでの内容になります。 -t num Limit the throughput of the data stream to num bytes/second. Limiting is done at the input side, you can rely on cstream not accepting more than thi
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