無印良品はもともと、ものをつくるというよりは、「探す、見つけ出す」という姿勢で生活を見つめてきました。永く、すたれることなく活かされてきた日用品を、世界中から探し出し、それを生活や文化、習慣の変化に合わせて少しだけ改良し、適正な価格で再生してきました。 2003年からは、この活動を「Found MUJI(見出されたMUJI)」と名付け、さらに世界の細部にまで入り込みながらよいものを探す旅をはじめました。 気兼ねのない料理を、豊かな食卓で 世代を重ねながら増えていく器の中に、いつも何気なく手にとって使う器があります。それらは決して肩肘の張ったものではないけれど、確かな温もりを感じることができます。普段使いの器から感じられる豊かさとは何かを日用雑器の一大産地である美濃・瀬戸に探しに行きました。 そこには今も多くの食卓に届くだけの生産量を保ちながら絶やすことのない人々の仕事