2011年08月11日 凡人と天才の差は二乗則かべき乗則か階乗則か 楢 水明子(13期風) 問題点は? 池谷裕二と糸井重里の対談をまとめた「海馬」[1]を読むと図1が出てくる。経験もしくは努力の積み重ねによって、記憶というものは1・2・4・8・16・32・・・というように倍々曲線で増えていくものであるという。すなわち2のべき乗則である。 曲線の下の方にいる凡人から見ると天才は雲の上にいるように見えるけれども、16(24)のところにいる人が1000を超える境地(210)に達するには6段回の努力で済むので、凡人と天才の違いは単に努力の差なんだという議論である。これは科学や哲学の天才、音楽や絵画の天才、あるいはスケートやバッティングの天才などに共通して言えることであるという。 図1 記憶の増強曲線[1] 「海馬」や池谷裕二著「記憶力を強くする」[2]に載っているなぜべき乗則なのかという説明は次の