最終回 治療としてのパフォーマンスチューニング―システムの病気はどう治す?(3) ミック 2011-04-01
SSD専用に設計された「ReThinkDB」、ロックもログも使わない新しいリレーショナルデータベースのアーキテクチャ SSDがHDDに代わるストレージとして普及しようとしていることを背景に、SSDに特化したまったく新しいアーキテクチャを備えたリレーショナルデータベースを開発しようとしている企業があります。「ReThinkDB」です。 昨年7月に、PublickeyではReThinkDBの概要を記事「SSDに最適化したデータベース「RethinkDB」、ロックもログも使わずにトランザクション実現」で伝えました。 その記事の中では、ReThinkDBがロックを使わずにトランザクションを実現し、データベース利用中でもスナップショットがとれ、また異常終了しても容易に復帰できる機能を備えている、といったことを紹介しました。 4月に米サンタクララでに行われた「MySQL Conference & Ex
スライドの作者であるGleicon Moraesは、これらの図を示した上で、リレーショナルデータベースはガムテープのようにつぎはぎで使えるような万能薬ではない。シャーディングや非正規化などは検討すべきよい選択肢であり、またリレーショナル以外のデータベースも選択肢としていれるとよいだろうと説いています。 そして次のような「リレーショナルデータベースの間違った使い方10項目」を示しているのです(訳は前述の記事「データベースの間違った使い方10項目」から)。 Dynamic table creation(動的なテーブルの作成) Table as cache(テーブルをキャッシュとして使う) Table as queue(テーブルをキューとして使う) Table as log file(テーブルをログとして使う) Distributed Global Locking(分散したグローバルなロック)
エンタープライズシステムのエンジニアをやって10年以上。思うところを書いていきます。その他趣味を少々。。。 DBの世界に起きた大きな波 現在、どの製品を使ったとしてもRDBの性能問題は必ずといっていいほど発生する。理由は簡単で、CPU、ネットワークが高速化(CPUはマルチコア化、ネットワークは10G-Ethernetの一般化やInfiniBandなど)するのにディスク(ストレージ)が高速化に追いついていないからだ。その差を埋める役割として、RDBが担っているケースが多く、性能問題になるケースが散見される。 だが、そういう時代の流れに対して大きな変革が起きようとしている。SSDはかなりコモディティ化してきたので言うに及ばずといった感じだが、個人的には速いもののディスクの置き換えにすぎないと思っている。つまり、SSDは速いがDBのアーキテクチャに大きな変革をもたらすものではない。が、ここにきて
同期・非同期処理に関するアーキテクチャで良い記事があったのでメモ。 【元ネタ】 ITシステムで見られるシーケンス データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ ダメな設計は、シーケンスが階段状ではなく、一つのオブジェクトに全ての処理を任せる「責任が肥大化したオブジェクト」がある。 特に初心者が、設計を考えずにいきなりプログラムを書いたり、システムを作ってしまう場合によく見られる。 この設計では、スパゲティコードになりやすく、一つのプログラムが千行を超えて保守しにくかったり、スケールアップや性能要件で壁にぶつかる時が多いだろう。 Webシステムは基本は、上記記事の「三角形」シーケンスに相当する。 メッセージを階段の図のように渡して、処理の結果を受け取るイメージ。 オブジェクト指向の権限移譲では、この設計手法がよく使われる。 MVC2モデルと呼ばれるように、Webシステムはオブジェクト指向と
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