上のレコードプレーヤーは、ドイツの有名な工業デザイナー、ディーター・ラムス氏がデザインしたものです。同氏のデザインの特徴と言えば、何と言ってもミニマリズム。この思想がApple社に多大な影響を与えたことは言うまでもありませんが、このコンセプトの背景にある考え方は、工業製品だけでなく、私たちの生活にも当てはまります。つまり、「目的のないものは排除せよ」という考え方です。人間には限られた時間しかありません。その時間を無意味な行動に費やしていたら、あっという間に年を取り、後悔するだけです。趣味にいそしんだり、仕事を離れて楽しんだりすべきではないと言っているわけではありません。ラムス氏が言うように、ミニマリズムのコンセプトは、最小限のもので最大限の効果を得ることにあるのです(電化製品製造の観点から発した言葉ですが、ほかのことにも通じます)。 明確な機能を提供する:「どんな製品も、人の心や感情にメッ