今年読んで面白かった本を書きとめておきます。今年もたくさん面白い本が読めて幸せだった。 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史 (文春文庫) 作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (18件) を見る 與那覇潤「中国化する日本」は今年一番面白かった本かも。「中国資本に日本が侵略される」みたいな話では全くなくて、1200年前からの日本の歴史を「中国化」と「江戸時代化」というキーワードでたどる本。 中国化=身分や土地などの縛りがない自由競争。競争に負けた奴は特に保護しない。その代わりセーフティーネットとして宗族(親族)での助け合いが強い。そうしたシステムは1200年前の宋の時代に成立して今までずっと続いている。 江戸時代化=イエとかムラとか定められた場所で大人しく上に従っているなら最低限食わしてくれるけど、あま