便利な「Suica」「ICOCA」などの交通系ICカードだが、こんな不満を持つ利用者が少なくないようだ。 「ICカードって、なんで鉄道会社のエリアをまたいで使えないの?」 十数分の距離でもエリア違うとアウト JR各社のICカードは、基本的にSuicaならJR東日本、ICOCAならJR西日本の「ナワバリ」の中だけで利用することが想定されている。そのため、たとえば東京から大阪など、地方をまたいでの旅行の際に、「いつも使ってるICカードが使えない!」という問題に直面しやすい。 その「理不尽さ」の例としてよく挙げられるのが、JR東日本エリアの終点である熱海駅だ。この駅からSuicaを使って乗車し、十数分離れた三島駅で下りようとすると、たちまちエラーとなってしまう。三島駅がJR東海の管内に入っているためで、この区間は面倒でもいちいち切符を買って乗車するほかない。これでは、せっかくの便利さも半減だ。