スペイン・ロルカ(CNN) スペイン南東部を襲った地震で12日までに9人の死亡が確認された。負傷者は300人近くに上り、同国の震災としては過去30年で最悪の規模となっている。同国EFE通信が伝えた。 地震は11日午後6時47分ごろ発生した。米地質調査所によると、マグニチュードは5.1、震源はムルシア自治州の州都ムルシアから約50キロ南西の地中海沿岸付近だった。 特に同自治州のロルカでは、住宅の80%が損壊するなど大きな被害が出ている。 頭部を負傷した41歳の女性が搬送先の病院で死亡し、死者は9人となった。負傷者のうち3歳の男の子と73歳、36歳の女性の3人は重体だという。 地震発生直後の現地からの映像によると、ロルカでは古い教会が倒壊し、車の上にがれきが落下。建物は窓が割れ、通りにはがれきが散乱している。病院は安全のため、患者などを避難させていた。