訳注;記事で紹介されている「信頼ゲーム」の概要は次の通り。まずはじめに、一人のプレイヤー(「送り手」)に10ドルが原資として手渡される。そして、「送り手」は、2つの戦略のうちどちらか一方を選択する。一つ目の戦略は「10ドルを自分の手元に置いておく」(10ドルを独り占めする)であり、「送り手」がこの戦略を選べばゲームはその時点で終了。二つ目の戦略は「もう一人のプレイヤー(受け手)に10ドルすべてを渡す」であり、「送り手」がこの戦略を選べば、10ドルが4倍になって――すなわち、40ドルが――「受け手」の手に渡ることになる。40ドルが「受け手」の手に渡ると、「受け手」は2つの戦略のうちどちらか一方を選択する。一つ目の戦略は「40ドルすべてを独り占めする」であり、二つ目の戦略は「40ドルのうち15ドルを送り手に渡す」(自分の手元に25ドル残す)。「受け手」がどちらか一方の戦略を選択した時点でゲーム
![タイラー・コーエン 「信頼のニューロエコノミクス」(2003年9月30日)/ ブラッド・デロング 「鼻栓をして買い物に出かけよう」(2005年6月1日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d71ff5111e05619a10d29bb40d7aebaa75c8fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs0.wp.com%2Fi%2Fblank.jpg)