胃がんや肺がんになった人と健康な人では、体内の遺伝子の働きにどのような違いがあるのか、患者1000人以上について詳しく解析した国内初の大規模なデータの公開を東京大学などのグループが始めました。こうしたデータからは、過去に画期的な抗がん剤が開発された成功例があり、グループは新たな抗がん剤の開発につながるデータだとしています。 グループでは、胃がんや肺がん、それに大腸がんなどの患者1100人から、がんの組織や血液を提供してもらい、がん細胞の中の遺伝子が患者の体内でどのような働きをしているのか、詳しく解析しました。 今回公開されるのは、遺伝子の働きが健康な人とどう異なるのか、作り出されるたんぱく質の種類などの詳しいデータで、これだけ大規模なデータが公開されるのは初めてだということです。 こうした遺伝子のデータからは画期的な肺がんの治療薬が過去に開発され、患者の生存率を高めるのに成功していて、今回