「市民がまちに対して抱く愛着、誇り、自負心」という意味を持つ「シビックプライド」という言葉が、現在盛り上がりを見せています。 18世紀に産業革命を迎えたイギリスにおいて、地方から都市へと移り住んできた人々が抱く“誇り”を、「シビック(市民の)プライド(誇り)」と呼ぶようになりました。現在では、都市再生が行われつつあるヨーロッパ諸国において、シビックプライドは重要なキーワードとなっています。 日本でも「地域活性化」という言葉が度々聞かれますが、このシビックプライドの醸成を軸にした計画は、全国的に展開されています。今回は、その1例を紹介しましょう。 画像をもっと見る ■新潟市の上古町商店街の例 新潟市の上古町商店街は、駅周辺の新しい市街地と分断されてしまったことや大型ショッピングモールの出店により、衰退の一途を辿っていました。 しかし、若いデザイナーたちが自らのデザインしたグッズを販売する店舗