ブックマーク / chibigori.hatenadiary.com (3)

  • 交差点に舞う風(3) - ■■■素人小説書館■■■

    『交差点に舞う風』 大型免許を取得し順調に仕事をこなす島田へワン切り着電が入る。 詐欺ではないかと履歴から削除したが、ある日、見覚えのない 携帯番号からの電話は一度で切れることなく延々と鳴り続けた。 ※この物語はフィクションです。登場する個人名・団体名などはすべて架空のものですが、 素人による執筆の為、誤字、脱字等々、お見苦しい点があることを予めお断りしておきます。 六月半ばのその夜、私は圭ちゃんの助手席で頭上に広がる暗い空を見上げている。 やや肌寒い風が髪と頬を撫で、エンジンの乾いた音が中心街のビルに溶けた。照明やネオンが映り込むボディは、何色とも言い難いほど鮮やかな輝きを放っていた。周りからの視線に動じることもなく、じっと前を見据えた圭ちゃんは、ゆっくりとした流れに車を添わせながら、時折口元を赤く光らせている。水の中に溶かしたように消えて行く煙りが、なぜかため息のようにも見えた。 「ど

    交差点に舞う風(3) - ■■■素人小説書館■■■
  • 交差点に舞う風(1) - ■■■素人小説書館■■■

    『交差点に舞う風』 大型免許を取得し順調に仕事をこなす島田へワン切り着電が入る。 詐欺ではないかと履歴から削除したが、ある日、見覚えのない 携帯番号からの電話は一度で切れることなく延々と鳴り続けた。 ※この物語はフィクションです。登場する個人名・団体名などはすべて架空のものですが、 素人による執筆の為、誤字、脱字等々、お見苦しい点があることを予めお断りしておきます。 ───バックします!・・・・ピッピッピッ・・・・バックします!・・・・。 ギアを慌ただしく入れ替えた途端、通風孔から吹き出す風の音に混じって、後退を知らせる合図が響き始める。ボタンに手をかけ薄暗い窓ガラスを下げると、外の音と熱気が車内に広がった。 季節は六月。 雨の兆しもまったく見受けられないカラッと晴れたその日は、例年に無い暑さで夏の到来さえ感じさせた。 拡張もされない県道にある交差点には、派手な絵柄と光り物に覆われた大型ト

    交差点に舞う風(1) - ■■■素人小説書館■■■
  • 交差点で見た色(24) - ■■■素人小説書館■■■

    『交差点で見た色』 仕事の都合で久しぶりに教習所を訪れることになった島田。 場違いな雰囲気を感じつつも、あの頃という時間をどこか懐かしんでいたが、 教習が進むにつれ、ある女性への関心も増していくのだった。 ※この物語はフィクションです。登場する個人名・団体名などはすべて架空のものですが、 素人による執筆の為、誤字、脱字等々、お見苦しい点があることを予めお断りしておきます。 待ち続ける間に時計を見ないのは相変わらずで、ほぼ決まった時間に現れる彼女が時計代わりでもあった。従って今何時なのかは、あくまで推測に過ぎなかった。 何となくそろそろ彼女が来る予感がした私は、雑誌から離した目を入り口の方へと向ける。明るい店内とは対照的な外の暗さの中に、何人かの行き交う姿が映し出された。 彼女の姿はなかった。 気のせいだったかとそのままゆっくり視線を移し、店内に居る客などを何げなく眺めたりして行くと、あると

    交差点で見た色(24) - ■■■素人小説書館■■■
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