肉食性のダニ「オシリカジリムシ」が原因で、国内初めての死者が出た。オシリカジリムシは普段山中でしか見られないが、今年の異常気象によって、都市部にまで繁殖圏を広げたとの見方が強い。 オシリカジリムシが原因で亡くなったのは熊本県の男性(49)。右臀部(でんぶ)にダニにかまれたようなあとがあり、ここから毒が全身に回ったと思われる。今のところ、ワクチンはなく、毒が回ると全身に青いまだら模様が浮かび上がり、末期になると脳細胞がゲル状に溶けて死亡する。 肉食性のダニの一種であるオシリカジリムシは、主に東南アジアを中心に繁殖しているが、日本でも1980年、長崎県において初めてその存在が確認された。日本での生存圏は九州・沖縄地方で、体長は約1ミリ。南国性の環境を好むため、本州などで見られることはほとんどない。 また、最近流行の兆しを見せているキャラクター「おしりかじり虫」の原型にもなっているが、今年10月
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