アマチュア天体写真家の草分けとして国際的に活躍した藤井旭(あきら)さんが12月28日、がんによる多臓器不全で亡くなった。81歳だった。葬儀は近親者のみで執り行い、しのぶ会を検討する。 1941年山口市生まれ。福島県郡山市に移り住み、那須高原に私設天文台「白河天体観測所」をつくった。この観測所の天文台長を務めた愛犬のエピソード集「星になったチロ」や「天体写真の写し方」はベストセラーになった。天文雑誌での連載を続け、2019年度には日本天文学会から天文教育普及賞を受けた。 関係者によると、最近まで執筆活動に励んでいたが、12月下旬に体調を崩して入院。検査したところ、がんが広がっており、すでに手の施しようがなかったという。(東山正宜)
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