自民党の佐藤ゆかり参院議員(52)が今夏の参院選以降、衆院山形3区の庄内、最上地方を頻繁に訪れていることが、関係者の間で波紋を広げている。 党の公認候補予定者が不在の3区をめぐっては、無所属の阿部寿一衆院議員(54)と、落選した加藤紘一元自民党幹事長(74)の三女・鮎子氏(34)による争いが水面下で続くが、「第三の候補」として名乗りを上げるとの見方もささやかれている。 10月30日、酒田市議選に出馬予定の現職議員の集会。応援に駆け付けた佐藤氏は、酒田港の活用など地域経済の活性化策に言及したうえで、「酒田も(安倍首相の経済政策)アベノミクスの風に乗っていただきたい」と訴えた。 集会終了後、3区からの出馬の意欲を問う記者団に対し、佐藤氏は「(参院選の)比例選の拠点作り。自民党の衆院議員がいない3区こそ、要望を聞かなければならず、来る回数が増えているだけ」と述べ、衆院議員への転身を否定した。 佐