関西電力の子会社・関電不動産開発が、東京・谷中で計画していた大型マンション開発が頓挫した。取材で浮かび上がったのは、首都圏初の大型プロジェクトに前のめりになり過ぎて泥沼訴訟にハマった関電不動産開発の失態だ。不透明な契約過程を明らかにする。(フリーライター 坂田拓也) 【この記事の画像を見る】 ● JR山手線日暮里駅近くの開発地 地上げ屋やブローカー介入の舞台に 昔ながらの情緒ある商店街が残り、36段の緩やかな「夕やけだんだん」(石段)から美しい夕焼けを望む東京の下町・谷中。近年は外国人観光客も訪れるほどの人気だ。 しかし、その脇道を入ると古い街並みの一角が荒れている。廃ホテルの残骸が残り、アパートが閉鎖され、家屋はまばら。空き地は草木が伸び、酒店の前には「本物件は係争の対象……」という物騒な看板まで立てられている。 JR山手線日暮里駅から程近い一帯は、関西電力の子会社・関電不動産開発が首都
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