「スーパー・トリオ」。 ぼくは、このアルバムは、メンバーの顔ぶれを見ただけで買ってしまいました。 タイトルにはひねりがないとは思うけれど、そこはそれだけで人の目を引くだろうというレコード会社の自信なのでしょうね。 少なくともメンバーは「看板に偽りなし」です。 キース・ジャレットやハービー・ハンコックらと並ぶ、現代ジャズ・ピアノ最高峰のひとりであるチック・コリア、文句なしのトップ・ベーシストであるクリスチャン・マクブライド、名前にかけて「GOD」とも呼ばれる名ドラマー、スティーヴ・ガッド。 この3人が集まるとどのようなサウンドになるのか、ピアノ・トリオ好きのぼくとしては興味を抑えることができませんでした。 クリスチャンのベースの音色は黒っぽくて太く、生きたビートでバンドをぐいぐいと引っ張っています。 16ビートや8ビート系でのセッションが多いスティーヴのドラミングは正確さでは定評があるところ