前回から引き続き、主要なディメンションや指標と、それらを見るレポート群について解説する。 前回は、「ページビュー数」と「イベント数」について説明をした。今回は、「訪問数」を取り上げる。 アクセス解析では当たり前に使われていて、いまさら解説の必要がないと思うような基本的な用語も、じつはGoogle アナリティクス特有の仕様だったり、意外と正しく理解できていなかったりする場合もある。知ってるつもりの人も、注意深く読み進めていただければと思う。 訪問数、訪問の定義とは?「訪問数」とは、文字どおり、Webサイトへの「訪問」の回数を意味する。では「訪問」とは、どのような定義でカウントするのだろうか。 概念的に言えば、「訪問」とは、Webサイトにおける連続した利用行動の塊(一連の利用行動)のことを意味する。 たとえば、サイトがお店だとすれば、お客がお店に入ってから出て行ったところまでが1訪問ということ
基調講演に登場したグーグルの金谷武明氏は、参加者の多くがWeb担当者であることを確認したうえで「今日はWeb担当者の方に伝えたい重要なことだけ話します」とし、「Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」という、Googleのミッションから説明を始めた。 Googleが掲げるこのミッションは、SEOに取り組むWeb担当者であれば、一度は耳にしたことがあるだろう。この言葉には、検索エンジンを使うユーザーの利便性を最優先するという思いが込められている。Googleが目指す完璧な検索エンジンとは、「ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジン」であり、何が最適な結果かは検索するユーザーのシチュエーションによって異なる。これはとても重要な点で、検索キーワードに対する結果が固定化されているわけではないというこ
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