「手術」を「しいつ」と言うのは、さすがに文脈によって「シ−ツ」にも勘違いされそうだけど、民放的には基本OK。 テレビで著名人が手術したニュースを報じるとき、「しゅじゅつ」とキチンと発音しないアナウンサーなどが多いことが、以前から気になっていた。 最初は「いま、かんだ?」と思ったが、気にしてみると、ちゃんと「しゅじゅつ」と言う人のほうが稀で、多くは「しゅずつ」や「しじゅつ」。 なかには「しいつ」なんて人もいる。 確かに、「しゅじゅつ」の発音は難しい。さらに「手術室」「手術中」となると、素人はもう「しゅじゅちゅちゅちゅちゅ……」と、不覚にも、ずいぶんかわいらしいことになってしまうことすらある。 アナウンサーもやっぱり「かむ」ことを避け、はなから発音できないものとして諦念の「しゅずつ」「しじゅつ」を選択しているのだろうか。努力もせずに? NHKの用語について担当している「放送文化研究所」に聞いて