切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 中国・内モンゴル自治区では、今月中旬、炭鉱開発に反対していたモンゴル族遊牧民2人の事故死をきっかけに反政府抗議行動が拡大していましたが、きょう(29日)までに、同自治区の一部で戒厳令が敷かれた模様です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます) これは、1938年9月、日本占領下の内モンゴル・張家口(カルガン)から差しだされた日本宛ての葉書で、裏面にはさらに半分の切手が貼られています。 モンゴル族の居住地域は、ながらく、かつては帝政ロシアと清朝に分割されて支配され、清朝支配下の地域は、ゴビ砂漠をはさんで、それぞれ、南側が“内蒙古”(“蒙疆”とよばれることもある)、北側が“外蒙古”と呼ばれて